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「食」のマナーは大事です
日本人として生まれてきたからには、日本の食文化に馴染み、ある程度その作法、マナーを体得してもらいたいと思っている。
特に食のマナーに関しては強くそう思う。
私の場合昼食は、ほとんど外食ですませているけど、食事のマナーができていない人が相当多い。
一番気になるのは「箸の持ち方」だ。
正しい箸の持ち方ができているのは、私の見たところ半数くらいではないだろうか。
これは日本人として、これはとても悲しいことだ。
日本の食事には箸がつきもの。
その箸を正しく使えないのは、
「日本人ではない!」
と言ってしまいたいくらいです。
大人の世代が、そのような状態なので、その子どもたちが正しい箸の持ち方ができるわけがありません。
親がいい加減な箸の持ち方をしているから、正しい箸の持ち方を子どもたちに教えることができるわけがないからです。
これから先、正しい箸の持ち方ができない日本人が増えることを想像すると、とても残念で仕方がありません。
食事のマナーからは外れてしまうけど、鉛筆やペンの持ち方が間違っている人もかなり多いと思います。
正しい箸の持ち方とは?
偉そうなことを言っている私自身、箸をうまく使えるようになったのは中学2年生の頃だった。
それまでは、父親から時々厳しく教えられたけど、なかなかマスターできなかった。
何度も注意されているうち、ある日突然できるようになった。
箸が正しく使えていないと、和食を食する時に問題がでてくる。
例えば「煮魚・焼き魚」を食べる時。
魚の小骨を上手にさばこうとすると、やはり正しい箸の持ち方ができていないと難しい。
そのようなシチュエーションの時は、得の厳しく言われた。
では正しい箸の持ち方とは?
正しい箸の持ち方には4つのポイントがあります。
- 親指、人指し指、中指の3本で上から3分の1くらいの部分を持つ
- 中指は上下の箸にふれている
- 箸先がピタッとついている
- 箸先を開いた時、中指は上の箸についている
すこし変な癖がついていたり、まったくおかしな持ち方をしていても、毎日繰り返し練習することで必ず上手に使えるようになります。
正しい箸の持ち方ができれば、普段の食事も楽しく、おいしく食べることができます。
箸の持ち方「矯正グッズ」の効果
子どもたちが幼少の時に、箸の持ち方を矯正する幼児用の箸があった。
それを見た時は、
「なんて画期的なグッズだ!」
と思い、早速購入してしばらく子どもに使わせていた。
しかし、そのグッズは使っていても、普通の箸を持つと全く形にならなかった。
やがて体が大きくなり、その矯正用の箸が小さくなったので、普通の箸を使うようになった。
果たしてその成果は・・・!?
結果的に、私の子どもたちは、そのグッズを使った意味がありませんでした。
「私の血をひいていて、たぶん不器用なんだろう。」
と思いました。
ただ私たちは、毎日ではないけれど、箸の持ち方は手本を示し、正しい持ち方ができるように教育は続けています。
箸の持ち方に関しては、子どもたちが反発しようが何をしようが、正しく持てるようになりまでは徹底的に教育していくつもりです。
箸の持ち方も「食育」の一部分と考える
2005年に「食育基本法」が制定されてから、特に子どもに対しての食育がクローズアップされている。
「食を通して人間としての力を育む」ということがテーマなようだ。
ファーストフード、ジャンクフードが日常生活の中に定着している日本では、健康で力強いカラダを形成していくためには食育は必要なファクターだと思う。
そのような国の方針で「食育」を広めて行くことは大切だし、我々親としては大歓迎だ。
ただ私としては、その食育と同レベルで食事の作法も重要だと思っている。
本当に、このまま行くと、箸がもてない日本人が全人口に対して3分の2くらいになるのではないだろうか。
それくらい危惧している。
もちろん箸の持ち方だけではない。
茶碗やお椀の持ち方もそうだ。
そして食事の進め方も。
食事中の環境も大切です
正座をして背筋を伸ばす。
茶碗を左手に持ち、おかずを口にしながらご飯を食べる。
時々、茶碗をおき、味噌汁等のお椀をもち、すすり、食べたものが潤滑に喉を通るようにする。
これくらいは簡単なはずなんだけど、我が子たちはこれもできていない。
もちろんこれは、親の私たちの教育不足も原因だと思う。
ただ、一番問題なのは、
「食事中にテレビがついているからではないか」
と思っている。
テレビに集中するあまり、
食事がすすまない
時間がかかる
大して食べていないのに満腹感になる
疲れてくる
そしてご飯を残す
このような悪循環に陥っている。
親としては恥ずかしいことだし、大いに反省をしている。
この点も、高校生になるまでには、きっちりと教育しなければならないと思っている。
いずれにしても、食育と共に、食のマナーも必要である。
食育と同時に食のマナーも啓蒙してもらいたい。
ただ、食のマナーの啓蒙は、大人の方に必要なのかもしれません。