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授乳期のお母さんは大変です!
子育てをしている間は、いろんなことで悩み不安になったりするものです。
お母さんのほうがその悩みは大きいかもしれません。
だけど、お父さんだって子育て中に不安や心配事は心の中を錯綜しています。
子供に対してだけではありません。
お母さんに対しても心配することが多いです。
父親である私は、子供の乳児期に、妻の健康面を心配していました。
ご存知だとは思いますが、赤ちゃんの授乳は朝、昼、晩だけではありません。
深夜でも明け方でも赤ちゃんはお乳を欲しがります。
しかも泣き叫びおっぱいを要求します。
隣で寝ている父親は、
「ちょっとうるさいな・・。」
と思いながらも睡眠を保つように努力をしてしまいます。
やがて静けさが訪れます。
授乳がはじまったからです。
それに安心してお父さんは深い眠りに落ちていきます。
しかし、お母さんは休めません。
こんなことが毎日続くので、お母さんは睡眠不足です。
日中も赤ちゃんの世話をしながら、炊事洗濯、買い物等のルーティーンワークが続きます。
休む暇はありません。もちろん自分の時間なんてある訳ありません。
もしかして産後うつ?!
そんな妻を見ていて、
「女の人ってすごい!強いわ!」
と思う反面、健康面がとても心配になりました。
そして私の不安は現実になりました。
妻の言動が少しおかしくなってきたのです。
マイナス指向的な発言がふえ、急に泣き出したりすることがありました。
「早く帰って来て!なんだか怖い!」
と急に電話がかかってきたこともありました。
心が不安定になっていたのです。
うつ病の入り口まで行ったことがる僕は直感的に
「産後うつになりかかっている!」
と思いました。
産後うつの状態なのに、
「大丈夫!元気出して行こう!」
なんて声をかけることは、余計に首をしめるようなものです。
それは自分の経験からわかっていました。
産後うつの状態で赤ちゃんと二人きりでいることは危険です。
産後うつに限らず、うつの状態になるとどんどん悪い方向に考え、自分を追い込んでいきます。
もしかしたら最悪の結果にも成りえます!
家族や友人にも対応をお願いして・・・
悪い方向への思考を止めるために、まず話し相手が必要だと思いました。
日中は僕が仕事に出ているので妻は家で赤ちゃんと二人きりです。
会話の相手はいません。
だからまず、妻のお母さん、妹、友人に連絡をとり、
「時間があるときは遊びに来て欲しい!電話だけでもいいから話し相手になって欲しい!」
と対応をお願いしました。
そして妻には、近くのママたちが集まる「子育てサロン」のようなところへ顔を出してみるように勧めました。
同じ環境で格闘しているママたちとの繋がりは、
「きっと心の癒しと支えになるのでは?」
と思ったからです。
また、このような施設にはカウンセラーの方が在中されているので気軽に相談もできます。
はじめは少し抵抗を示していましたが、
「散歩がてら寄ってみる。」と言ってくれました。
カウンセリングで心が落ち着いて・・・
家族や友人たちの協力と「子育てサロン」のおかげで妻の表情も少しずつ良くなり、泣き出したりすることも無くなりました。
サロンのカウンセラーに相談したところ、「軽い産後うつ」と判断されたそうです。
カウンセラーのアドバイスを受けながら、心の状態も良くなっていきました。
「産後うつ」は決してめずらしい症状ではありません。
僕も仕事仲間や友人たちの奥さんが経験した話を聞いたことがありました。
自分の妻が産後うつになるとは思っていませんでしたが、自分がうつ病の入り口まで経験していたことで、少しうまく産後うつに対応できたのかもしれません。
産後うつの対応は気づいたら早急に!
あなたの奥さんがもし、子育てに疲れてふさぎ込んでいたり、急に泣き出したり、怯えたりしている症状が表れていたら産後うつを疑ってみるべきかもしれません。
その時は絶対に
「しっかりしろよ!」
「大丈夫だ頑張れば!」
などの言葉は禁句です。
風邪で熱を出しているのに、
「裸で外に出ろ!」
と言っているようなものなのです。
「無理しないでね。」
「手伝えることは言ってね。」
「君は少し休んで。僕が頑張るから!」
など心に寄り添う言葉で対応してあげて下さい。
そしてなるべく早めにカウンセラーに相談に行かれるなど対応を考えて下さい。
初めてのお子さんで、両親と同居ではなく、日中は一人になるお母さんは特に注意して下さいね。