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ついつい子供にキレていました・・・。
「何度言っても言うことを聞かない我が子に、ついキレてしまう・・・。」
そんなこと、あなたはありませんか?
これは子育ての日常と言ってもいいかもしれませんね。
私も、以前はしょっちゅう子供に対してキレていました。
「自分のストレスを子供にぶつけているんじゃないか?」
とも思えることもありました。
我が家が男の子たちで、何か注意すると言い返してくる。
だからこちらも言い返す。
それに対して、また言い返してくる。
そしてイライラして、怒鳴って力ずくて押さえ込もうとする。
そんな悪循環が多かったです。
あまりにもひどく怒ってしまい、子供に謝ったこともあります。
「このままではまずい!」
と思い、子育てのことを勉強しすることで、叱り方についても変わってきました。
「子供を叱る」ことの前に、「子供をほめる」ことが重要と言われています。
子供をほめることが増えれば、叱ることが減るということです。
子供の叱り方。
これは子育ての永遠のテーマかもしれません。
しかし、その前に子育てにはとても重要なことがありました!
子育てにコレがないと残念な人生になるかも!
子供を叱る、ほめると言う前に意識をしておきたいことがあります。
それは「自己肯定感」です。
人間が成長していくときに最も大切なことは「自己肯定感」です。
自己肯定感とは、
・自分は必要な人間だ
・自分は生きている価値がある
・自分は大切な人間だ
と思える気持ちのことをいいます。
どれだけ裕福でも、すごく勉強ができても、一流企業に勤めていても自己肯定感が低いとツラい人生になってしまいます。
たとえ、学歴はなくても、裕福でなくても自己肯定感が高ければ幸福を感じることができます。
子供や大人、また老人においても求められることは「自己肯定感」ただ一つです。
自己肯定感が低い日本の子供!
ところがこの自己肯定感が日本の子供たちには高くないことがいろいろな統計で分かっていました。
「自分はダメな人間と思いますか?」の質問に、「そう思う」と回答した中学生は、
中国・・・11.1%
アメリカ・・・14.2%
に対して、
日本・・・56%
だったのです。
もちろん、国民性の違いや文化の違いはありますが、それにしてもこの数字は驚くとともに深刻です。
人から、社会から必要とされていないと思う子がどうして積極的に勉強をしたり、社会に馴染んで行こうと思うでしょうか?
「自分は生きている価値がない人間」と思う子がどうやって前向きな人生を送れるのでしょうか?
そのすべての根幹は「自己肯定感」にあります。
しかし、一般的には自己肯定感をよく理解されてないのが現実です。
「それは子供を甘やかすことになる。」
「それでは子供がわがままになるだけじゃないか?」
子育ての現状ではこのような意見が多いのが現実です。
しかし、本当にそうであれば先ほどのような「自分はダメな人間と思いますか?」という問いに56%の子供が「そう思う。」と答えるでしょうか?
少し大袈裟かもしれませんが、私たちの教育や日本の社会全体に自己肯定感を下げる要因があるのかもしれません。
その問題を見つめ、解決していくことが子育ての大きな課題であると思います。
ですから、子供を叱るとき、ほめる時は自己肯定感を高めるようなものでないといけません。
親としての理想を子供に押しつけようとしたり、親のエゴで言ってしまったり、子供のためによかれと思っていても受け取る本人が自己肯定感を下げてしまっては何の意味もありません。
私もそんなことを言ってしまった経験はあります。
「子育てって難しいな・・。」
と思うことは今でも時々あります。
しかし、子供の自己肯定感を育てるという大きな責任があるということを自分に言い聞かせ、感情的になることを抑える努力もしています。
そして時々思うことは、
「子供のおかげで親も人間として成長させてもらっている。」
ということです。
子育てする側の大人が子供では話になりませんよね。
だけど、子供のような大人や親はよく見かけます。
少し難しいことかもしれませんが、大きな気持ちで、懐を深くして子供に接することがまず必要です。
ますは私たち親が大人になりましょう。
子供のため、社会問題の解決のために!
自己肯定感を高める叱り方、ほめ方はあるはずです。
この叱り方、ほめ方を見直していくことが、子供たちの自己肯定感を育て健全な心を育むことになりなります。
そしてそれは虐待の防止や大人の自殺や老人の介護問題までも解決する糸口になるのかもしれません。
過剰な意見かもしれませんが、「自分はダメな人間」と思っている子供が56%もいるという現実です。
この56%の子たちがそのまま大人になっていくことを想像してみて下さい。
まさに今の日本に起きている社会的な問題が映し出せていると思いませんか?
1週間の間に、何度「親」とか「子」に悲惨なニュースを聞くことでしょうか?
子育ての日常で自己肯定感を育んでいかなければ、この現実は続き、もっと拡大するでしょう。
この現実を変えていくためにも私たち「親」は子育ての中で大きな改革が必要なのかもしれません。