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イライラして、つい子どもにキレてしまう・・
子どものほめ方、叱り方は頭ではわかっていても、行動が伴わないことも多いと思います。
言っても聞かない子どもに、ついイライラしてキレてしまうことありますよね。
そして、そんな自分に落ち込んでしまう。
「もう、いったいどうすればいいの!」
そんな気持ちになることも多いと思います。
あなたもそんなことで悩んでいませんか?
「キレる」ということは、少なくともそれだけ子どもに関わっている証拠です。
関わりのないところに「キレる」という現象は起こりません。
毎日子どもに一生懸命関わっているからこそ、思うようにいかなくなりキレてしまうだけです。
そういう意味では「キレる」も問題ないと思います。
子どももそれなりに、柔軟さや回復力を持っていて、実際には、そんなにすぐに大きな影響がでることはありません。
たとえその時はキレても、
「あの時は、こういう理由があったから怒ったんだよ。」
「ちょっと起こりすぎちゃったね、ごめんね。」
と気持ちを伝えることでフォローもできます。
親だって、自分の気持ちをコントロールできないこともあります。
だから、
「子どもだって聞き分けができずに、泣いたりわめいたりするのは当然だ。」
と気づくなら、子どもにも自分にも優しくなれるかもしれません。
キレてしまう親の特徴
どうしてもキレてしまう親御さんは
とてもまじめ
がんばり屋さん
几帳面
といった傾向があります。
中には
「子どもの一挙手一投足がすべて自分の育て方が悪い!」
と思っている人もいます。
そうすると子育てがとても苦しくなってしまいます。
しかし、子どもというのは、もちろん育て方もありますが、一番大きいのが持って生まれた性格です。
兄弟を同じように育てても、
「兄弟でなんでこんなに違うんだ?」
という経験がある方もいるでしょう。
これは持って生まれたものが違うからです。
「生まれた時点で、ある程度性格は決まっている。
あとは、なるようにしかならない。
と懐を大きくかまえるのもいいでしょう。
「子育て」というのは、子どもが今持っている、いいところを発見することから始まると思います。
子どもには、絶対にいいところがあります。
それを発見して伸ばしてあげる。
すなわち、それが「子育て」ということになります。
まずは親が変わること
私たちは、ついつい大人の力で子どもを変えようとしています。
しかし、変えなければならないということは、
「今のあなた(子ども)ではダメだ!」
ということです。
ですから、子どもを変えよう変えようと注意を続けることは、子どもに
「今のあなた(子ども)はダメだ!」
「ダメだ!」
というメッセージを送り続けることになります。
もちろん変えなければならない部分のあると思いますが、逆に変えなくてもいい部分もあるはずです。
ですから、あまりにも自分の子どもにキレてしまうときには、
「今のままで十分じゃないか。」
とちょっと肩の力を抜いてみることもいいと思います。
「この子はこういう子なんだ。これで精一杯なんだ。」
「だれが育てても、この子はこういう子なんだ。』
と思って見ていると、子どもなりの頑張っている部分や、いいところが見えてくると思います。
一つのことができないからといって、すべてができないわけではありません。
今できなくても、成長とともにできるようになることもあります。
「今はまだできないんだ。」
とあきれめて、
「少し時間をおいて待とう。」
という気持ちが大事です。
叱らないで、よくない行動をやめさせる方法
子どもがよくない行動をしているとき、いちいちガンガンしかっていると、こちらが疲れてしまいます。
そこで、叱らずに子どもの行動を変える方法を知っておくと、すこし気分が楽になります。
① 目先を変える
小さい子が、触ってほしくない物にに手を出そうとしているとき、おもちゃではないものをいじろうとしているとき、
「それはダメ!」
と叱るのも一つの方法ですが、もう一つ、
「〇〇ちゃん、こんなのもあるよ!」
と別のおもしろそうな物を見せて、目先を変える方法です。
こうすると叱らなくても、子どものよくない行動を止めることができます。
② よくない行動は取り合わない
もう少し年齢が大きくなって、子どもがかまってほしいために、わざと悪いことをすることがあります。
そういうときに叱ってしまうと、余計にグズったり、ギャーギャーわめいたりして、悪循環に陥ります。
子どもは泣くし、親も泣きたくなってしまいます。
そんなときは、悪い行動をしている間は取り合わない。
スルーすることです。
そうすると、子どもはつまらくなって、やめることがあります。
やめたらすかさず、
「やめてくれてありがとう!」
と伝えます。
そうすることで、よくない行動はやらない方が親はかまってくれるし、ほめられて気持ちがいいと学んでいくのです。
気づいいないだけで、
あなたは立派に親をやっています!
子育ては、一生懸命になればなるほど真剣になります。
そして真剣になるほど、裏切られた気持ちになり腹が立ちます。
しかし、そんなときはここで紹介したことを思い出してください。
「この子はこういう子なんだ。」
と少し角度を変えて見るとで、我が子のいいところが発見できることもあります。
毎日を一生懸命に過ごしていると気づかないかもしれませんが、あなたはいい親をやっていますよ。
そして、子どももちゃんと育っています。