目次
自己肯定感の育て方とは?
失敗をしても常に前向きにとらえ、人生をポジティブに生きて行くために大切な自己肯定感。
ではその自己肯定感はどうすれば育つのでしょうか?
自己肯定感の育て方には大切なポイントがあります。
子供の主張を受け入れてほめてあげることはもちろん大切なのですが、それだけではありません。
ぎゃーぎゃー泣いたり怒ったり、だだをこねてひっくり返ったりするマイナスの感情を表した時、それを受け止めることが自己肯定感が育つ機会になることもあるのです。
子供は甘えるだけでなくマイナスの感情を表に出し、それを受け入れられたことによって、
「こんな自分でも受け入れてくれた。」
と安心します。
もちろん、それでも叱られる機会はあると思います。
それでも、自分が怒ったり、ギャーギャー泣いた途端に家から出されたり、ご飯が出なくなったりすることはありません。
怒ったり泣いたりしても、今まで通り家にいられる、ご飯も食べれる。
ということは、こんな自分でも家にいてもいいんだと安心感を確認できます。
手のかからない、良い子には注意して!
ところが、自分のマイナスの感情を一切表面に出さない子は注意が必要かもしれません。
いわゆる「手のかからない、良い子」です。
手のかからない良い子は、自分が良い子にしている間は存在を認められて家にもいられるけど、もし怒ったり泣いたりして悪い子になったら
「家から出されるんじゃないか?」
「親から見捨てられるんじゃないか?」
と不安に思っていることがあります。
当然ですが、親がそのようなことをするわけがありません。
マイナスの感情を表に出して、受け入れられたことがない子は、このような不安を抱いてます。
もちろんすべての「手のかからない良い子」がそれに当てはまるわけではありません。
公園で
「もうちょっと遊びたい!」
とか、
ご飯の時に、
「これ、嫌い!」
と泣いたり、怒ったりした時に、
「なに言ってるの、もういいかげんにしなさい!」
「文句を言わずに何でも食べなさい!」
とイライラしてキレたりしていませんか?
そんなことが多いと、子供は
「良い子にしてないといけない」
「ママがイライラしている時は、良い子でいよう。」
という思考が生まれてしまいます。
ありのままの自分でいいんだ!という自己肯定感の基礎となる存在への自信は、意外と育っていないのです。
心の内面を聞いてみよう
このように「手のかからない良い子」は存在ヘの自信が低く、自己肯定感も育っていないことが多いのです。
子供なのに、あまりにも素直すぎて手のかからない子、あまりにも良い子というのは心の中にグッと我慢している感情があるかもしれません。
お子さんが、そのようなタイプだったり、そのような子を見かけた時は、そっと声をかけてみましょう。
「いつも良い子だけど、何か我慢していることはない?」
「何か言いたいことがあるんじゃない?」
と問いかけてみて下さい。
そうすることで、
「そうか、話してみてもいいだ」
と思い、少しずつ自分の希望や欲求を話しはじめるでしょう。
そこで今度は、
「そうだったんだね、気づいてなくてごめんね。」
「これからは、何か言いたいことがあったら話してね。」
と言ってもらうことで、
「自分を受け入れてくれるんだ!」
と感じ、言いたいことを素直に言えるようになる子がいます。
反対に、わがままを言い怒ったり、泣いたり、だだをこねたりする子は親としては大変ですが、毎日そんなことに向き合っているうちに、自己肯定感が育っていきます。
「わがままを受けいると余計に図に乗るんじゃないか?」
「泣いたり、悲しんでいることに共感していると余計に泣き虫になるんじゃないか?」
と心配されるかもしれませんが大丈夫です。
一時的に手がかかることがあっても、自分をしっかり表現できていて、気持ちを受け入れてもらって育った子は次第に感情をコントロールする能力が生まれ、強い心へ育っていきます。
安易な言い方ですが、わがままて手をやく子供をもっている親はラッキーと思ったほうがいいかもしれません。
自己肯定感の強い子に育てるには、もってこいですから。
自己肯定感の育て方としては余談ですが・・・
余談ですが、先日テレビである人気タレントで少し前に離婚した女性が話していました。
そのタレントさんはカリスマ美容師と結婚しましたが、相手の浮気ぐせにうんざりして3歳の子を持ちながら離婚しました。
決め手は事務所の後輩と浮気をしたことのようです。
その長男はとても良い子なようです。
とにかくお母さんをほめたり、励ましてくれるそうです。
「ママの作るごはん、とってもおいしいよ!」
「ママ、いつもとってもきれいだよ!」
そんなことを言うそうです。
会場は、
「すっごい良い子ですね!」
そんな感じて受け止めていましたが、果たしてそうでしょうか?
もちろん本当にいい子かもしれません。
しかし、彼女の状況を想像すると、一概にも私にはそうは思えません。
そうとうに悩み、苦しんでいたと思います。
イライラすることも多かったでしょう。
とくに2歳、3歳は大変です。
そんな時に自分は大きなストレスを抱えています。
あくまでも想像ですが、子供のわがままに付き合いきれずに、つい・・・。
ということがあったのではないかと思ってしまいます。
そのような環境で子供はイライラするママのために良い子になろうと思ったのかもしれません。
現代では、そのような子はとても多いように思います。
そんな子が身近にいたら、できるだけ声をかけてあげるようにして下さいね。